世界的に流行っているIPAビールを自分たちの手で作りたい。
とある、商品開発会議での出来事です。
今、世界的に人気のクラフトビールスタイルは、ホップの香りをしっかり引き出したIPA(アイ・ピー・エー)スタイルと言われています。日本のクラフトビールメーカーの多くもIPAスタイルのビールを多く開発していて、実際お客様からの評判も良く様々な種類が登場しました。私たちもクラフトハートでIPAスタイルのビールを作ろうと、様々なIPAビールを飲み比べながらどういう商品を作るか話し合いをしました。
流行りの味を真似するだけなら意味が無い。
様々なIPAを試飲しながら、意見を出し合いました。その中でブルワーの濱岡から「IPA用のホップを使って作る事は出来るけど、本当にそれでいいのだろうか?」という意見が出て、より深く考えてみました。確かに輸入業者からIPA用のホップを仕入れればIPAは作れます。流行りの味の真似をして、味の傾向を近づける事も可能です。ですがそれでは、クラフトハートらしさが無くなってしまいます。クラフトハートはまだまだ小さなブルワリーです。小さいからこそ個性を打ち出して「クラフトハートらしいIPA」を作るべきだと意思を固め、商品の方向性が決まりました。
どうやって個性を出すか?
IPAスタイルと言えば、やはりホップは欠かせません。グレープフルーツやレモンなど柑橘の香りがする物や、強烈な苦みのある物などバリエーションも様々です。ですが、ほとんどのクラフトビールメーカーが輸入されたホップを使用しているのが現状です。
そこで、以前から縁のある広島県北の庄原市で自家製ホップを栽培されている小西さんに声を掛けさせて頂きました。クラフトハートと同じ地元の広島県のホップを使用し、そのホップを活かしたIPAを作る事がクラフトハートらしさだと考えたからです。その話をさせて頂いた所、小西さんも快く受けて下さりました。
プロジェクト名は「日本で最高に香り高いIPAを作ろう」です。まだ始まったばかりですが、クラフトビール好きの方はもちろん地元の方からも愛される商品を開発するべく、これから頑張っていきます。